メルマガ「玄ノ里だより」でイベント等最新情報を配信しています。是非ご登録下さい!(携帯メールも対応)
- 里の農園
自然農法で今ある作物が育ちます - 開墾から今まで
- 里の農園 新開拓!
- 里の農園 開拓進む!
- マクロビオティックの宿
玄ノ里 - マクロビオティックの宿 玄ノ里
- 玄ノ里の生活
- 宿泊料金案内
- 玄ノ里のマクロビオティック
- マクロビオティック料理教室
- マクロビオティック体験宿泊
- 田舎暮らし体験宿泊
- マクロビオティック7号食実践宿泊
- 農本総合研究所
農のある昔ながらの生活を!
玄ノ里ホーム > 玄ノ里の餅つき職人 > 玄ノ里の玄米餅つき
玄ノ里の餅つき職人
玄ノ里の玄米餅つき
大自然がつくり上げた山から湧き出る天然の水。
玄米餅米は、その冷たい水に三日三晩浸け込まれる。
四日目の朝、冷たい水から上げられた玄米餅米は、檜づくりの升に入れられ四時間かけて蒸される。
天然の水がつくられる同じ山から、息を切らせながら、切りだし、運んだ間伐材。
彼等も玄米餅米を浸した同じ水を飲み、育った大自然の同朋。
その材を、夏の間に汗をふきだしながら割り、乾燥させ、仕上げた薪。
その薪で玄米餅米を蒸し上げる。
自然の炎が放つエネルギーは絶大だ。
そのエネルギーを一身に浴びながら、冷たい水が除々に蒸気を上げ始める。
そして、その蒸気が玄米餅米ひと粒ひと粒を包み込み、やわらかく解してゆく。
自然の力で充分蒸された玄米餅米。
さぁ、ここからが玄米餅つき職人の出番。
蒸された玄米餅米を臼に移す。
臼は見るからに立派な欅臼。
何十年もの間、屈強な男達が餅をつく姿を見続けてきたはず。
この臼を目の前にして、みっともないつき姿は見せられない。
知らず知らずの内に杵を握る手に力が入る。
すべての用意が整う。
臼を前に、ゆっくりと、大きく、深く息を吸い込み、吐き出す。
気合いの一声とともに、重い杵を頭上高く振り上げ、渾身の力を込めて振り下ろす。
漲る力を精一杯、玄米餅に込める。
100。
体がほてり呼吸が早くなる。
普通の白米餅ならもういいはずだが...。
なるほど、さすがは玄米餅。簡単にはいかないな。
150。
まだか。まだなのか!
200。
体が脈打ち、血の流れを感じる。
息が苦しい。
必死に呼吸を整える。
「もう駄目か...」
「何でこんな苦しい思いをしなきゃならないんだ」
「腕が上がらない」
「苦しい...」
「何のためにやってるんだ」
「クソォッ!」
「もう、やめよう」
「・・・・・・・」
「いや、まだまだだ!」
「まだ、あきらめない!」
「おりゃー!」
自分に気合いを入れ直し、自分との戦いに更に挑む。
300。
「玄米餅がだんだん粘りをみせる。」
更に粘る。
その粘りの中に自分の持てるだけの力を、渾身の力を振り絞って打ち込む。
350。
そろそろか...。まだか...。
400。
餅返し人の声が響く!
「よーし!あと10!」
まわりも一緒にカウントダウン!
できた!!
持てるすべての精神力と肉体と魂を...
まさに「精魂を込める」とはこの事だ!
何という清々しさ!
何という達成感!そして充実感!
日常の生活の中で、ここまで必至になって何かに打ち込む事があるだろうか?
これはスポーツじゃない。
競技でもない。
銭を稼ぐ仕事でもない。
「餅をついて食べる」という、昔からの、ごく普通の生活の一部でしかない。
丸太を運ぶ。
薪を割る。
畑を耕す。
米俵を担ぐ。
昔の人は、あの小さい体にいったいどれだけの力を宿していたのか!
どれだけ強い精神力を持っていたのか!
そんな事に思いを馳せながら、まだ鎮まらない息を抑えつつ、まだパンパンに張った腕、でもその腕に何故か心地好さを感じながら、渾身の力と、精神を込めてついた玄米餅を頬張る。
「・・・・・・」
「う、うまい!!」
みるみる力が漲ってくる感じを覚える。
玄米餅の粘りの中に打ち込んだ渾身の力が、更に増幅されて自分の体に返ってきたようだ。
これぞ「エネルギーの循環」!
大自然の力と人の持つ力のみが見事に融合し、出来上がった「力の塊」。
何だかわからないが、「何か」感じた。
確かに感じたのだ。
知識でもない、理屈でもない「何か」を感じたのだ。
「玄ノ里」の「玄米餅」は、大自然の力と、極限の人力とでつくり上げた、まさに「力もち」なのである。
〒399-8605 長野県北安曇郡池田町陸郷6583